『新陰流道業六十年回顧録』は、
第一章 「新陰流道業六十年回顧録」
第二章 「武道小論集」
この二つの章で構成されている。
第一章は、著者が六歳から六十年間、人生をかけて一筋に探求した新陰流及びそれにまつわる多くの人との出会いとを綿密に回顧した、新陰流研究者必読の書である。
著者の稽古始めから転会結成、昭和の新陰流史に関係する人々の秘話、転会の歴史等が記されている。
第二章は、過去に新聞や雑誌等に掲載された、著者の小論集より選んだ文章をまとめたものである。
著者の豊富な剣術の実践・指導経験から得た体験を練り上げた、貴重な武道論集になっている。
また、古武道における流儀名や伝位、教習課程等、様々な研究の成果を著したものである。
新陰流のみならず、武道を志す方には是非とも御一読願いたい書である。
新陰流道業六十年回顧録 目次
第一章 新陰流道業六十年回顧録
稽古始め
“柳生”との出会い
“質屋”通い
柳生厳長先生に見参
「転会」設立
「転会」発足当初
「転会」神話時代
大坪指方氏について
神戸金七氏について
柳生延春氏について
転会の揺籃期
破門について
柳生厳長先生について
父親について
転会の成長期
上泉流祖への思ひ
あとがき
第二章 武道小論集
私のライフワーク
究極の極意とは
現代に「剣の理法」を体現するために
「廻刀技」の現在
「守破離」と「習稽工」
「古武道」における真の教習方法とは
武道に於ける「流儀名」呼称について
古流における独特な伝位名称とその授与形態
『奪刀法』について
新陰流と「合気」との意外な関係
「武道」と「武士道」
以上
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